千葉県柏市で交通事故に遭ったら弁護士にご相談ください
柏市は、千葉県北西部にある人口42万人ほどの都市です(2019年8月現在)。東京までのアクセスもよく、近年人口も増え続けています。
そんな千葉県柏市で平成29年中に起こった交通事故の総数は、1,272件でした(死者8名)。
県単位で見ると交通事故により死亡者数の数がワースト5位であるなど、千葉県内にお住まいの方にとって交通事故は決して他人事ではないのです。
今回は、その柏市において万が一交通事故に遭った際に取るべき対処法と、交通事故に遭わないための取り組みについてご説明します。
参考:柏市公式ホームページ「平成29年中の交通事故統計」
このコラムの目次
1.交通事故被害に遭った場合にまずすべきこと
自分自身が十分注意していたとしても、ある日突然巻き込まれてしまうのが交通事故です。
交通事故に遭ってしまった場合、気が動転して何をするべきか分からなくなってしまうという方も多いです。
しかし、事故直後に取るべき行動により、その後の損害賠償請求や示談交渉でどれほど有利にことを進められるかが変わってきます。
(1) 軽微な事故でも必ず警察に連絡する
まず、交通事故に遭ってしまったら、必ず停車して事故状況を確認し、どんなに軽微な事故でも警察に連絡をしましょう。
自分が急いでいたり、加害者に「お金は払うから警察には連絡しないでほしい」と頼み込まれたりすると、警察に連絡をするのは面倒だと思いそのままにしてしまう方がいらっしゃいますが、警察に事故の届出をすることは双方の運転手の義務となっています(道路交通法第72条1項)。
自分が負傷していて警察を呼べないという場合は、加害者に連絡を頼んだり、周囲の人に助けを求めたりしましょう。
また、警察へ届け出ること以外にも、負傷者がいる場合には救護することも義務となります。
仮に加害者がこれを怠った場合「ひき逃げ」となってしまう可能性もあります。
(2) 加害者との連絡先を交換する
当事者同士、必ず連絡先を交換するようにしましょう。
この時、名前や連絡の取れる電話番号はもちろん、相手の車検証やナンバープレートなどもメモ、撮影しておくことをおすすめします。
この他、警察の到着まで余裕があるようなら、現場の状況も撮影しておくと良いでしょう。
(3) 事故後は整形外科に通院する
事故の処理が一段落したら、数日のうちに必ず病院へ行きましょう。目立った外傷や痛みがなくても、念の為診察を受けることをおすすめします。
特に、交通事故でよくある「むち打ち」の場合は、事故から数日経ってから痛みが出てくるケースがあります。
通院を怠ると、後の損害賠償請求にも悪影響が出る可能性があります。
なお、整骨院は「診断書」が出ないので、必ず整形外科を受診するようにしましょう。
(4) 後から症状が出てきたら「人身事故」への切り替えを
事故直後に痛みがないと、現場検証に来た警察官にも「物損事故で良いですね」と言われることがあるようです。
しかし、その場では特に何もなかったがために物損事故としたものの、後から怪我が発覚することがあります。
この場合、物損事故のままだとその後の治療費や入通院慰謝料が受け取れない可能性があります。
後から交通事故による怪我が発覚した場合には、人身事故への切り替えをするようにしましょう。
物損事故から人身事故への切り替えについては、以下のコラムをご覧ください。
[参考記事]
人身事故を物損事故で届け出てしまった際のデメリットと切り替え方法
以上が、柏市で交通事故に遭った際に心がけておきたいことです。
なお、事故発生後からの手続きの流れについて疑問がある方は、以下のコラムも参考にしてください。
[参考記事]
柏市で交通事故に遭ってしまった。手続きはどう進んでいくのか
2.交通事故を弁護士に相談するメリット
交通事故の被害者となると「怪我は治るのか」「賠償金はしっかりと受け取れるか」など、様々な不安が尽きないと思います。
また、「治療中なのに相手方の任意保険会社に治療費を打ち切ると言われた」「保険会社から提示された示談金に納得がいかない」「過失割合がおかしいのでは?」などといった具体的な不満をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合、一度弁護士に相談することをお勧めします。
交通事故案件を弁護士に相談するメリットは以下の通りです。
(1) 保険会社との示談交渉を一任できる
交通事故の被害者は、加害者側の任意保険会社と示談交渉を行うことになります。
しかし、保険会社は営利団体のため、被害者が納得するような示談内容を提示してくるとは限りません。
実際「提示された金額が思ったよりも少なかった」という被害者の方は多くいらっしゃいます。
また、専門用語を並べ立てられたり、担当者によっては高圧的な態度を取られたりすることもあるようで、ただでさえ精神的に疲弊している被害者にとっては大変な負担となります。
このような場合、保険会社の担当者を代えてもらうことも一策ですが、弁護士に代理人となってもらうことで、保険会社とのやりとりを全て任せることができます。
弁護士は示談交渉のプロですので、交通事故の案件を日常業務としている保険会社の担当者ともスムーズに交渉をすることができます。
弁護士が介入することによって、担当者の対応がガラッと変わることもあるようです。
弁護士に依頼するだけで保険会社との煩わしいやりとりから解放されるというのは大きなメリットでしょう。
[参考記事]
交通事故の保険会社の対応が悪い・納得いかない時の対処法まとめ
(2) 示談金が増額する可能性がある
示談金の算出方法には、実は3つの基準があり、以下のように基準額が上がっていきます。
自賠責基準<任意保険基準<弁護士基準
弁護士に依頼をすると、その基準の中で最も高額な弁護士基準(裁判基準)で示談金を計算し示談交渉に当たるため、被害者の方が一人で交渉をするときよりも示談金が大幅にアップする可能性があります。
(3) 後遺障害認定も任せられる
交通事故の怪我が残念ながら完治しなかった場合、被害者は後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益を請求できる可能性があります。
しかし、これは後遺症が残ったからといって必ず受け取れるものではありません。「損害保険料率算出機構」という機関が定めた後遺障害等級に認定される必要があるのです。
一般の方が後遺障害等級を認定してもらおうとすると、書類の不足や検査が不十分だったことが原因で、希望の等級を得られない可能性があります。
一方、弁護士に依頼すれば、この後遺障害等級認定についてもサポートが可能です。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
[参考記事]
柏市の交通事故の現状と後遺障害等級認定
このように、交通事故案件を弁護士にお任せするメリットは計り知れません。
現在は交通事故案件に関しても無料相談を受け付けている弁護士事務所は増えてきていますので、ぜひ一度活用してみることをおすすめします。
(当泉総合法律事務所も初回の相談が無料となっております。)
3.千葉県柏市(柏警察署)の取り組み
さて、最後に千葉県における交通事故の現状を紐解いた上で提唱されている取り組みをご紹介します。
歩行者の保護を目的としているものですが、運転手としてこれらの行動を意識するだけでも、事故の発生率を減らすことができるのではないでしょうか。
(1) 3(サン)・ライト運動
千葉県では「3(サン)・ライト運動」というものを提唱しており、夕暮れ時から夜間にかけて多発している歩行者の道路横断中の事故防止を重点としています。
- ライト(前照灯)
早めの点灯、小まめな切り替えましょう。- ライトアップ(目立つ)
反射材、LEDライト等の活用をしましょう。- ライト(右))
右からの横断者にも注意しましょう。
(2) ゼブラ・ストップ作戦
この活動は、横断歩道等における歩行者等の優先義務を運転者に徹底することで、歩行者の保護の強化を目的にしたものです。
- 前方
「前方」をよく見て安全運転、横断歩道に十分注意しましょう- ブレーキ
横断歩道の手前では。「ブレーキ」操作で安全確認しましょう- ライト
横断歩道でも「3ライト運動」で交通事故を防止しましょう- ストップ
横断する歩行者がいたら「ストップ(一時停止)」で交通事故「ストップ」
参考:柏市公式ホームページ「平成29年中の交通事故統計」
4.千葉県で交通事故に遭ってしまったら法律事務所に相談を
柏市に限らずとも、子どもや高齢者などが事故に遭うケースが増えています。日々事故のニュースを目にして心を痛めている方も多いことでしょう。
歩行者だけでなく、自転車や車に乗っていても、交通事故に巻き込まれる可能性はあります。交通事故の被害で困っていることがある方は、法律の専門家へぜひ一度ご相談ください。
泉総合法律事務所は、柏市だけでなく、隣接する松戸市などを含め、千葉県・首都圏に多数の支店を展開しています。
「地元で気軽に相談したい」という方、「知り合いのいない、やや遠方で相談したい」という方、どちらのご要望にもお応えできる体制を整えております。
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