刑事事件 [事例15]

駅構内で盗撮、被害者に見つかり警察へ→不起訴処分

40代男性
罪名結果
盗撮 不起訴

背景

駅構内で盗撮を行ったAさんは、盗撮をしているところを被害者に見つかってしまい、駅員に突き出され、警察に引き渡されてしまいました。

幸いAさんは逮捕されずに帰宅を許されましたが、その後も警察に呼び出されて取調べを受けることになりました。

Aさんご自身が当事務所に相談に来られ、ご依頼をいただきました。Aさんのご依頼は、被害者と示談をして、前科が付かないようにしてほしいというものでした。

対応

ご依頼を受けた後、担当検察官に連絡し、弁護士限りで被害者の連絡先を教えてもらいたいと依頼しました。被害者が未成年であったため、親御さんの連絡先を教えてもらい、親御さんとの示談交渉を開始しました。

示談交渉開始当初は、親御さんは大変立腹されていました。しかし、Aさん本人が書いた謝罪文を読んでもらうなどした上で交渉を重ねた結果、最終的に示談に応じていただけることになり、示談金によって示談が成立しました。

結果

その示談書を検察庁に提出したところ、Aさんは不起訴処分となりました。

今回の事件のように、被害者が未成年の場合、親御さんと示談交渉を行わなければなりませんが、一般論として、親御さんは被害者本人以上に処罰感情が強いことが多いため、親御さんとの示談交渉は難航する場合が多いといえます。

そのため、親御さんと示談交渉を行う場合は、真に謝罪の意思が伝わるような謝罪文を準備することは当然として、被害者自身と交渉する場合よりも多めに示談金を準備しておく必要があります。

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